ベッドフォード・スタイベサント（Bedford-Stuyvesant、通称ベッド・スタイ）は、ニューヨーク市ブルックリンにある歴史的なエリアです。
その特徴的な街並みは、だれもが「あ、あの映画で出てくる場所だ！」と見覚えがあるのではないでしょうか？
ベッドスタイの歴史と文化
ベッド・スタイは19世紀から20世紀初頭にかけて、アフリカ系アメリカ人のコミュニティが形成され、現在でも黒人文化の中心地の一つとされています。
美しい茶色の石造りの家（レンガ造り）や、ジャズ、ヒップホップの歴史と深い関わりを持つ文化的な街です。多くのアーティストや音楽家がこの地域で活動してきました。
観光名所や見どころ
ベッドフォード・スタイベサントは、歴史的な建物や文化的な魅力に溢れる一方で、地元のアートや音楽シーンも楽しめる多面的なエリアでもあります。
具体的な見どころを紹介します！
1. ストイヴェサント・アベニュー
この通りはベッド・スタイの中心地で、歴史的なレンガ造りの家々が並んでいます。19世紀後半から20世紀初頭にかけて建てられ、現在も多くが保存されています。散歩しながら歴史を感じることができるスポットです。
ニューヨークが舞台の、いろんな映画のロケ地としてもかなり有名です！
2. ブルックリン・チルドレンズ・ミュージアム
ベッドフォード・スタイベサントの近隣には、子供向けのインタラクティブな展示が楽しめるブルックリン・チルドレンズ・ミュージアムがあります。この博物館は世界で最初に子供専用に作られた博物館としても有名で、学びながら遊べる子連れにおすすめなスポットです。
3. サラグリーン・アート・ギャラリー
この地域にはいくつかの地元アーティストによるギャラリーも点在しており、その中でもサラグリーン・アート・ギャラリーは地元のアートシーンを感じられる場所です。多様な展示が行われ、アートに興味のある人にはぜひ訪れてほしいスポットです。
4. ストイヴェサント・ハイツ・ヒストリック・ディストリクト
このエリアは歴史的に保存されている地区で、美しいレンガ造りの建築が特徴です。地域の歴史や建築に興味がある人にとって、見どころが満載です。特に秋には、紅葉が映える街並みがとても美しいです。
5. ハーバード・メイソン・パーク
リラックスしたい時には、このエリアの公園であるハーバード・メイソン・パークがピッタリです。地域住民がよく利用している公園で、地元の雰囲気を感じつつ、ゆったりとした時間を過ごせます。
6. トマス・メモリアル・バプティスト教会
ベッド・スタイには、ブルックリンで最も古い教会の一つであるトマス・メモリアル・バプティスト教会があります。この教会は1800年代に設立され、アフリカ系アメリカ人コミュニティにとって重要な役割を果たしてきました。現在も活発に活動しており、教会の美しい建築を見学することができます。
7. レストランとカフェ
ベッド・スタイには、多くの地元で人気のレストランやカフェがあります。特に、Saraghinaというイタリアンレストランは地元でも有名で、美味しいピザが評判です。カジュアルな雰囲気で、観光客にもおすすめです。また、コーヒーショップのDoughでは、美味しいドーナツを味わえます。
治安
ベッドフォード・スタイベサントは、過去に犯罪率が高い地域とされていました。
特に1980年代から1990年代にかけて、薬物取引やギャング活動が蔓延し、暴力犯罪が頻発していました。
最近では、ジェントリフィケーション（高級化）が進み、新しいカフェやレストラン、アートスペースなどが増え、比較的安全なエリアも増えつつあります。しかし、まだまだ一部のエリアでは注意が必要です。
具体的な事件としては、2020年にベッド・スタイで発生した強盗事件や、過去数年間での暴力事件などがあります。特に夜間の強盗やスリ、財産犯罪が報告されています。また、一部のストリートでは、夜間にギャング関連の活動が見られるため、観光客や地元の人々も注意を払う必要があります。
正直、夜に訪れるのは避けたほうがいいエリアです。
防犯対策
訪れる際には、次のような防犯対策を心がけるとよいでしょう：
- 夜間の一人歩きは避ける: 特に人気の少ない通りや裏道は避け、できるだけ人通りの多い主要な通りを歩くようにしましょう。
- 貴重品を目立たせない: スマートフォンや高価なアクセサリーを目立たせないようにすることで、スリや強盗の被害を防ぐことができます。
- 地元の情報を事前に確認: 訪問前に、現地の最新の治安情報を確認し、安全なルートやエリアを把握しておくと安心です。
ベッドフォード・スタイベサントは、文化的には非常に魅力的な場所ですが、特に訪問時には注意が必要な地域です。昼間は安全なエリアも多いですが、夜間はより警戒が必要です。
