ニューヨークには、いたるところにフリーWi-Fiがあります。
この記事では、ニューヨークのどんなところでWi-Fiが使えるのか、そしてWi-Fiルーターは本当に必要なのか、を紹介します。
NYでレンタル携帯Wi-Fiは本当に必要?
まず、海外旅行に行く際に「レンタルWi-Fiが必要かどうか」を考える人も多いと思うのですが、
結果から言うと、NY旅行ではわざわざ海外レンタルWi-Fiを借りてくる必要はありません。
ホテルにはほぼ間違いなくWi-Fiはありますし、ニューヨークの街中には、公共Wi-Fiスポットがゴロゴロしているので、それを使えば問題なくインターネットに接続できます。
中には、ビジネスで行く人などレンタルWi-Fiを使った方がいい人もいると思いますが、普通にニューヨークで観光をする程度であれば公共の無料Wi-Fiで十分です。
使った方がいい人については、後で詳しく紹介します。
ニューヨークは無料Wi-Fi天国
ニューヨークには安全で簡単に使える鍵ナシ無料Wi-Fiスポットが大量にあります。
数年前までは、Wi-Fiを探すのにもかなり苦労するような状態だったのですが、ここ数年で一気にWi-Fiスポットの数が増え、格段に便利になりました!
NYに大量にあるWi-Fiスポットの背景
ニューヨークでは数年前から、インターネットの情報格差をなくすためのプロジェクトが行われました。
「インターネット格差」とは、家にインターネット回線がある人と、ない人の情報と機会の不平等のことです。
たとえば、何か調べたいことがあるとき、今だったらグーグルなどの検索機能を使えば世の中のほとんどのことが調べられますね。
しかしもしインターネットが家になかったら、調べる方法が限られ、情報を手に入れることができません。
そんな格差をなくし、「すべての人にインターネットにつなげる機会を提供する」という目標のため、ニューヨーク市内のあらゆるところに無料の公共Wi-Fiスポットが設置されました。
街を歩くと、至るところに「FREE WI-FI」のサインを見つけることができます!
ニューヨークのWi-Fiスポット一覧
1.地下鉄の駅
ニューヨーク市内を走る地下鉄(Subway)の駅には、ほとんどの駅に鍵ナシの公共Wi-Fiが設置されています!
特に、マンハッタン内の地下鉄駅はほぼ全部にWi-Fiがあります。
駅のホームではもちろん、改札付近や電車内(ホームに止まっている時)でもWi-Fiに繋ぐことができます。
私も、街中を歩いていて、急遽インターネットに繋げて調べ物をしたり、連絡をとったりしなければいけないときは、近くのメトロ駅の改札手前まで降りていってよく繋げていました。
マンハッタンは特に、そこらじゅうメトロ駅だらけなので、インターネットには全く困りません。駅で待ち合わせることも多いので、連絡を取りあうのにもとっても便利でした!
Wi-Fiのあるメトロ駅マップ
〇白く光っているポイントがWi-Fiのある駅で、●黒いポイントがない駅です。さらに広いマップは、こちら(公式SUBWAY WIFI MAP)から見られます。
ご覧の通り、マンハッタン周辺はほとんどありますね。
かなり郊外に行くと、ないこともありますが、観光客が行く可能性のある場所はほぼ100%網羅しています。
2016年の夏、NYでポケモンGOが大流行していた時には、電車が駅にとまるたびにWi-Fiに繋げて、一歩も歩かずポケモンを大量ゲットしている人が沢山いました。(笑)
ただし、ブルックリン・エリアの方のメトロ駅はWi-Fiが不具合で使えないこともあります。
メトロWi-Fiの繋げ方
メトロのWi-Fi接続は、とても簡単な3ステップです。
- [設定]⇒[Wifi](オンにしてください)⇒[TransitWirelessWiFi](鍵ナシ)に接続する
- 画面上部の、[CONNECT TO FREE WiFi]をクリック
- [YOU ARE NOW CONNECTED]というメッセージが出たら、接続完了!
2.LinkNYC
ニューヨーク市は、今までニューヨーク市内に設置されていた7,500台もの公衆電話を、すべて誰もが使える安全&高速の無料Wi-Fiスポットにすることを決めました。
「LinkNYC」というそのプロジェクトにより、今ニューヨーク市内にWi-Fiスポットが急増しています。
スポットの壁に貼る広告などの「広告収入」で成り立っているので、利用者は無料で使える仕組みになっています。
LinkNYCスポットの場所
LinkNYCによるWi-Fiスポットは、現時点(2017年6月)で、850か所もあります!
地図で見ると、ありすぎてマンハッタンの地図が埋まるほど…。(青いマークが使えるところで、灰色のマークは現在設置中のもうじき使えるようになるスポットです。)
地図で見ると分かるのですが、特に中心地の方では1,2ブロック歩けばすぐに見つかる、という状態です!
LinkNYCスポットWi-Fiの繋げ方
- [設定]⇒[Wifi](オンにしてください)⇒[LinkNYC Free Wi-Fi](鍵ナシ)に接続する
- チェックマークが出て「Security Recommendation」と出たら、第一接続は完了です。
- ポップアップが出てくるので、メールアドレスを入力して[Connect]ボタンを押します。
- Wi-Fiに接続完了!
- (iOSの場合のみ)接続完了後[Download]、[Skip]のボタンが出てきます。
普通に使う場合はSkip、高セキュリティーモードで使う場合はDownloadをクリックし、LinkNYCをインストールします。⇒[LinkNYC private]というより安全なWi-Fiに接続されます。
繋ぐ際に、メールアドレスを入力する必要がありますが、このメールアドレスは適当でも大丈夫です。
基本的なセキュリティーは申し分ないので、普段使う分には「Skip」で問題ないのですが、クレジットカードを入力する場合などは、高セキュリティーモードで接続した方がいいです。
3.スターバックス、マクドナルド他チェーンの飲食店
NYのスターバックス、マクドナルドでも、鍵ナシのフリーWi-Fiを提供しています。
特に、スターバックスはニューヨークに無数にあるので、Wi-Fiがほしいなと思ったらメトロ、LinkNYC、スタバのどれかを探すのが一番手っ取り早いです。
できれば、何か飲み物を購入してWi-Fiを使った方がいいのですが、実はスターバックスの中に入らなくても、スターバックス店舗の外壁からでもWi-Fiにつなげることができます。
少し恥ずかしいかもしれませんが、同じことをしているニューヨーカーも大量にいます。緊急時は、彼らにまぎれてWi-Fiに繋ぎましょう。(笑)
マクドナルドは、実はスターバックスよりも店舗数は多いのですが、時間制限があったり人が多すぎて使えなかったり少し使い勝手が悪いです。
また、「PRET A MANGER」などのチェーンのカフェでも、何か購入するとWi-Fiのパスワードを教えてくれるところが多いです。(その後、パスワードが変わらない限りずっと使えます。)
4.公園や公立図書館
Wi-Fiのある公園
ある程度大きな公園に限られますが、鍵ナシのWi-Fiを提供している公園もあります。
特に、「AT&T」というプロバイダー(Wi-Fi発信源)は公園のWi-Fiを担当しており、セキュリティー面でも安全なWi-Fiです!
こちらのウェブサイト(Wi-Fi in Parks)から、ニューヨーク市内のフリーWi-Fiのある公園一覧を見ることができます。
地図の、緑色のスポットマークが、誰でも繋ぐことのできる完全無料公共Wi-Fiを提供している場所です。
パッと見た感じ、セントラルパークの南部に数か所、チェルシーエリアのハイライン、ロウア―マンハッタン、ブルックリンのダンボエリアにもWi-Fiがあるようですね。
Wi-Fiのある図書館
ニューヨーク市内にある公共の図書館(New York Public Library)でも、フリーWi-Fiが提供されています。
マンハッタン内だけでも、約40か所あります。
詳しい地図や場所のリストは、こちら(New York Public Library Location MAP)から。
4.その他いろいろ
1.個人経営のカフェ
ニューヨークに星の数ほどある個人経営のカフェのほとんどが、イートインスペースに無料Wi-Fiを完備しています。
ただし、(滅多にないのですが)Wi-Fiが一時的に具合が悪かったりするので、Wi-Fiが使えるかどうか確かめてからなにか頼んだりすればいいと思います。
Wi-Fi目的でカフェを利用する人は大勢いるので、聞くのは全く失礼なことではありません。みんな聞いているので、安心してください。
2.デパートやショップ
ニューヨーク市内のデパート(Macy’sなど)や、ショップでも無料Wi-Fiを提供しているところは数多くあります。
ショップは、特にApple Storeでは高速&安全なWi-Fiが提供されています。
しかし、そこでゆっくりすることはできないので、覚えておけば緊急時に駆け込める、という感じのスポットですね。
ニューヨークでフリーWi-Fiに繋ぐ際の注意点
ニューヨークでWi-Fiにつなぐ際に、気を付けておきたいことがいくつかあるので、紹介します。
1.セキュリティー面
まず、日本でも同じですが、見知らぬ鍵ナシWi-Fiには絶対に繋がないようにしましょう。
セキュリティー的にとても危険です!
特に、タイムズスクエアやユニオンスクエアなど、人がたくさんいて混みあっている場所には鍵ナシのWi-Fiが沢山出てきますが、どこが提供しているWi-Fiなのかがはっきりしていないものには注意です。
【ニューヨーク市内の、絶対安全な鍵ナシWi-Fiリスト】
今回紹介したような公共Wi-Fiであれば、ほとんどがニューヨーク市によるプロジェクトなので、元々トップレベルのセキュリティーが施されています。
- LinkNYC Free Wi-Fi(LinkNYCのWi-Fi)
- TransitWirelessWiFi(地下鉄Wi-Fi)
- AT&T(もしくは[attwifi]-公園のWi-Fi)
以上の三つのWi-Fiだけで、ニューヨーク市内に1,000か所近いスポットがあります。
ニューヨーカーもみんな使っている「安心のWi-Fi」なので、ぜひ利用してください。
2.メールアドレスを送信する場合
繋ぐ時に、自分のメールアドレスを入力しなければ繋げないWi-Fiもあります。
しかし、これらはほとんどが「メルマガに登録する用」のメールアドレスで、送ったメールアドレスにWi-Fi接続に必要なコードが送られてくる、というわけではありません。
個人情報の流出などセキュリティー的なことも考えて、適当なアドレスを入力しておきましょう。
本当は、メールアドレスを聞いてくるWi-Fi(LinkNYC以外)には極力繋がない方がいいのですが…。
それでも、レンタルWi-Fiを借りた方がいい人とは?
「誰が借りるべきなのか?」については、こちらの記事の方で詳しく紹介しています。
内容を簡単にまとめると、
- 常に連絡が取れた方がいい人
- 誰かと一緒に行って、現地での別行動が多くなる人(待ち合わせが多い人)
- 2人以上で行く人(ルーターをシェアして安く使える)
こんな人は、レンタルして行った方がいい、ということを書いています。
詳しくは、こちらから⇒ニューヨーク旅行者へ。 レンタルWi-Fiを5社比較⇒最安値はコレだった!
まとめ
基本的には、観光やバケーション目的であればレンタルWi-Fiルーターは必要ない、という意見は変わりません。
「公共Wi-Fiはセキュリティーが不安」という意見もありますが、ニューヨークの場合は、他の国や街のWi-Fiとは少し違い、ニューヨーク市によるプロジェクトで作られた公式Wi-Fiなので、セキュリティー面はとてもしっかりしています。
ホテルやカフェなど、正式なWi-Fiを使っている限り、変なトラブルに巻き込まれることはまずありません。
ちなみに、私自身も、ニューヨークに滞在していた時、数か月間は携帯なし(=街中のWi-Fiオンリー)で問題なく過ごせるほどでした。
レンタルルーターを借りる人でも、ニューヨークの無料Wi-Fiを賢く使って、情報収集しながらニューヨークの観光を楽しんでください!